渋谷で歌舞伎
どこから、どうやってここに来る人がいるのかわからないので、一応書いておきます。
一部、少し、ネタバレです。お気をつけてくださいまし。
で、観てきちゃったんです。昨年に引き続き、渋谷のシアターコクーンで行われる、コクーン歌舞伎。
今年は黙阿弥の「三人吉三」(さんにんきちさ)
「和尚吉三」という役に勘三郎、「お嬢吉三」に福助、「お坊吉三」に橋之助。
偶然出会った三人の盗賊・吉三。バラバラに歩んできたと思っていたのに、糸を解いていったら実はそれぞれにつながりがあって・・・
ちなみにお嬢吉三は男だけどずっと女装。女形の福助さんが女物の着物着て男の役やっちゃうだから、これまた、ファンとしてはたまらない。
和尚の父親が昔、お坊の屋敷から盗んだ刀と、その代金百両がめぐりめぐって話が進んでいくのですが、その周りで起こる話がだんだんと悲しくなってくる。
物語としては悲しい話なんですが、前半部分はかなりウケを狙った、砕けた演出。2幕以降は舞台に強烈に引き込まれ、1時間半なんてあっという間。
さらに音楽担当が椎名林檎嬢。歌舞伎にギターの音が不思議とマッチ。すごくカッコイイ。だって、オープニング、物語の始まるきっかけとなるシーン、音がギターの音だけ。それが暗い夜の江戸の街に、ぴったり。なんざんしょ、あれは?って感じで最初っからノックアウトされてしまったさらにゃはその後もストーリーの悲しいのにはもちろん、あんまりにもカッコイイ舞台なので、感激してほぼ泣きっぱなし(笑)
とくに最後、捕手に追い詰められて逃れようとする三人の吉三。最後捕手に囲まれた彼らは、もう人生充分、これも悪事を続けてきた因果と、三人で刺し違える。
この時の舞台のセット、真っ白なのですよ。2~3月の雪の夜、江戸から三人の悪党を出すまいと木戸と合図の櫓が置かれるんですが、それらも真っ白。捕手の衣装も真っ白。ただ、お嬢の長襦袢の赤、お坊の着物の青い柄、和尚の着物の緑だけが目立つように。
お嬢が櫓に上って櫓を鳴らすシーンなど、さすが福助、色っぽくて美しい絵でございまして・・・
そしてクライマックス、三人と捕手との乱闘のとき、椎名林檎嬢の曲と歌舞伎の太鼓や鳴り物が泣き叫ぶ様に・・・
この演出には、参りました。真っ白なステージ見ただけでぐっときたのに、椎名林檎の曲と歌舞伎の楽器がこんなに合うなんて・・・ いや、息をのみますよ。まさに、狂気。(「おうちっこ。」のRunさんに見せたいっ)
で、最後の終わり方も歌舞伎っぽくない。照明が、すごく、いい。一瞬の間の後、ものすごい拍手。スタンディングオーベーション。Bravo!って叫びたくなる。
それでですね、親子三代でファンの勘三郎に、高校時代お嫁さんにして欲しかった福助が主役な訳ですよ。(歌舞伎の女形に嫁にして欲しいと思う高校生も今思うとなんだな・・・)テンションが上がらないわけが無く、休憩も含め約2時間半のステージが終わったときにはかなりのエネルギーが消耗されておりました。
歌舞伎見たことない、見てみたいけど難しそう、という人にはこのコクーン歌舞伎、お勧めです。せりふもストーリーも判りやすくアレンジしてあり、適度にネタも盛り込まれ、とても見やすいと思います。(という私も歌舞伎座に見に行ったのは20年くらい前に一度だけ。あとはこのコクーンだけ)今年は来週木曜日で楽なので、来年いかがでしょう?立ち見だったら当日券で入れますけどね、結構長いので気をつけないとだめですよ。
でも、もう一度見たいんですよね・・・
来週がんばって、楽日に仕事半休とって当日券狙いで行こうかしら・・・
金曜日は役者の笹野高史さん(時効警察2最終回に出ていた林田さん)が誕生日だったらしく、客席からもHappy Birthday to You!の歌声が。たまたま私も誕生日だったので、なんとなく、うれしい。
え?自分の誕生日?祝ってもらいましたよ。行きつけのお店の人に(笑)
それはまた後ほど・・・
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